2ch.net が、ドメインが不法占拠されているとしてひろゆき氏がWIPOに申し立てていた裁定で、WIPOはひろゆき氏の申し立てを棄却しました。
少し古い情報なのですが、ここのところ似たような質問が立て続けに来ていたので記事にしようと思います。以下がこれまでの経緯と、今現在わかってる情報です。
これまで2ch.netの創設者 西村博之(ひろゆき)氏は、2ch.netのドメインが不法に登録・占拠されているとして、世界知的所有権機関(WIPO)の調停・仲裁センターに申し立てていた裁定で、WIPOはひろゆき氏の申し立てを棄却しました。
統一ドメイン名紛争処理方針の対象となるドメインは、
- (1)申立人の保有する商標と同一または混同を引き起こすほど類似している
- (2)登録者に権利や正当な利益がない
- (3)悪意で登録・使用されている
この3つ全てに当てはまる場合です。
棄却の原因ですが、1番については、実際にひろゆき氏が「2ch」「2ちゃんねる」の商標権を取得していたので立証されたと見られますが、(2)、(3)についての立証が出来なかったと言われています。
この紛争は、2014年から始まり、ひろゆき氏と現在の運営者であるRaceQueen社が対立。
ひろゆき氏は2ちゃんねるを「違法な乗っ取り」だと主張。内容をほぼコピーする「2ch.sc」を2014年4月に公開しました。
2chまとめサイト運営者にとってはこの紛争の結末は死活問題になり兼ねませんが、少なくとも紛争が長引けば長引くほど、運営者にはメリットのように感じますね。
事実、流れとして、2ch.netは、ひろゆき氏が運営していた時代にも、制限をかけ始めていました。そこに今回の紛争がおき、2ch.netに対抗して、2ch.scは制限無しの転載が可能に。
そして今回の裁定で有利にたったRaceQueen社も、本来、2ch.netに登録した上で、広告の掲載を義務付していましたが、現在では登録のみで広告についてはなくても良いようです。
どちらに軍配が上がったとしても、この紛争が完全決着すれば、厳しい制限が待ち受けているでしょう。2chまとめサイト運営者にとってこの紛争は、ずっとやっててもらったほうが良い気がしますね。
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