ここのところ厳しくなってきたのか、悪徳商法で稼いでいる連中の逮捕者が次々と出ています。
今回は、株式会社クリックスクエアと言う会社の代表の伊藤雅基 他、菊池貴洋、佐藤信弘の3名が逮捕されました。
クリックスクエアの商法とその裏側
無料オファーなどに登録した後のアンケートに電話番号の項目があって、その電話番号に「特別価格」として電話営業をかけるという手法がよく使われているようなのですが、今回のクリックスクエアもそういった手口で電話営業をかけていたようです。
電話や対面営業の制約率が、メールなどと比べて非常に高いことから、ここ数年、インフォトップの販売者の間でも流行っていますね。
しかしこの電話営業や対面営業での販売は通信販売法のクーリングオフ制度が適用されますので気を付けなければなりません。今回の逮捕劇もまさにそこがネックだったようです。
手法としては、
- 無料の資料請求フォームより電話番号をGET
- 「丸投げせどり」の電話営業をかける
- 毎月4~5万円の黒字が出るので確実に稼げるという謳い文句
- 初期費用30万円で専用のバーコードリーダーのような機器を販売
- 決済はPayPal
まず問題なのが、「確実に稼げる」という営業手法です。
本来、「絶対に赤字にならない」、「絶対に稼げる」、「確実に稼げる」などの断定的な表現はNGです。
しかし、口頭での断定的表現は、録音でもされていない限り、言った言わないの水掛け論に持ち込めば問題になることは少ないので、こういった表現を多用してかなり強引に勧誘していたようです。
また、決済をさせた後に契約書を送っていた様なのですが、そこに、法律で定められている期間よりも短いクーリングオフ期間が記載されていたのですが、書面に残してしまったことも決定的でした。
実際の商材の内容としても「絶対に稼げる」わけもなく、僕のところにも何人か相談が着ましたが、ではこういったものに引っかからないためにはどうすれば良いのか?
まずは断定的な表現を使う営業は疑ってください。
この世に、「絶対に稼げるビジネス」なんてありませんし、そもそも営業手法そのものが違法な訳ですから、違法な営業をしている人を信じるのはナンセンスです。
また、今回の被害総額は7000万円くらいらしいのですが、その決済方法がPayPalだというのも要注意です。
「PayPal決済を使っていたら絶対に怪しいのか?」といったらそういう訳でもありませんが、ASPの審査に通らないからPayPal決済を使用している可能性があるからです。
ASPから販売されているものが何でもかんでも安全かと言ったら、必ずしもそうではありませんが、少なくとも第三者の審査をパスしたものであるため、独自に販売されているものよりは安心だと思います。
また、商品が届かない、商品に不備がある、連絡が付かない、などの正当な理由がある場合の返金についても、独自決済で販売している販売者の場合、一切受け付けない場合がありますが、ASPで販売しているものに関しては、ASPと交渉して返金してもらえるケースも多々あります。
これらのことから、ASPで販売されているものの方がリスクが少なく、安全であると言えると思いますので、なるべく独自決済の商材には手を出さないことをお薦めします。
今回の場合、既に逮捕されていますので、返金手続きは比較的簡単に話が進むと思いますが、万一購入してしまった方で「返金したいけどよくわからない」と言うような方は、お力になれると思いますので一度ご相談ください。
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